公式トーナメントを主催するには

 公式トーナメントを主催するには、IFPAで決められている様々な条件と開催理念を理解していれば、2021年現在では、ほぼ誰でも公式トーナメントを開催することができます。以前は、カントリーディレクター経由が必要でしたが、現在は、その部分が撤廃されています。英語が必須というわけではありませんが、承認プロセスは全て英語の為、理解できることが望まれます。公式開催を検討している方は、JFPAまでご相談いただければ応じさせていただきます。下記フッターにある、お問い合わせ、または各種SNSよりご連絡ください。

 詳細はIFPA/PAPAの公式サイトに記述されているので、詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。当会では、その中から重要な部分だけを簡潔に説明します。


 ・ 大会種別

 公式大会には、OPEN,LEAGUE,PRIVATEの3種類があります。

 大原則として、OPENトーナメントでは、いかなる差別も許されません。また、合理的な理由なく、特定のプレイヤーを排除したり制限をかけることもできません。性別、国籍はもとより、日本語を話せなくても、障がい者であっても参加を拒否できません。基本的には、OPENトーナメントに参加したいプレイヤーがいる場合は、全て受け入れなければなりません。例外は、次の2つです。

  1)収容人数に限りがあり、トーナメントディレクター(トーナメントの主催者のこと。以下、TD)が決定した人数を以て打ち切ることができる。但し、その場合でも、明確な打ち切り条件を事前に明示していなければならない。(例えば、人数制限の告知をした上で、申し込みの先着順だとか、トーナメント参加料の入金順であるとか、具体的に指定していなければならない)

  2)過去、または現在において、非行行為や妨害行為があって、TDの注意や指示を守らず、トーナメントの進行を妨害した者に対して、そのTDが主催するトーナメントに関して、それ以降、TDの判断でその者を排除できる。

TDには、大会運営に関して非常に強い権限がありますが、その運営結果がIFPAの理念や規約に違反している場合は、そのTD及び大会に使用した場所が、その後の公式大会の開催を認められなくなることがあります

 LEAGUEは、特定のクラブやサークル等の、ある程度クローズドな継続した試合です。それらのクラブに所属していないプレイヤーは、例外はありますが、基本的には参加できません。日本ではリーグを開催しているところは無いので説明を省きます。

 PRIVATEは、非常にクローズドな人々の集まりによるトーナメントでありながら、IFPA公認を受けて開催されるものです。この場合、公式サイトには公開されず、開催場所も公開されず、全くの非公開で大会が行われます。但し、16名以上の参加が義務付けられており、1か所の開催場所で年4回までしか開催できません。

 

 ・ トーナメント種別

 IFPAが承認するトーナメント方式は、予選で有効なものと決勝で有効なものがありますが、形式は決まっており、それ以外の形式は原則認められず、申請もできません。それぞれ有効なものは下記の通りです。予選を行わないトーナメントに関しては、必ず、決勝で有効な方式を選択しなければなりません。

 (予選で有効な方式)

- PAPA Style Qualifying
- Best Game Style Qualifying
- Pin-Golf Qualifying
- Match Play Qualifying
- Flip Frenzy(Pinball ! Pinball ! Pinball !)

 (決勝で有効な方式)

- Single Elimination
- Double Elimination
- 2 Strike Knockout
- 3 Strike Knockout
- 4 Strike Knockout
- Fair Strike Knockout
- Progressive Strike Knockout
- Group Match Play
- Ladder Format
- Flip Frenzy(Pinball ! Pinball ! Pinball !)
- Target Match Play - Common Playoff Structures

 

 ・ 申請条件

 トーナメントを企画するトーナメントディレクターは、下記の要素を全て満たしたうえで、IFPAへ申請しなければなりません。また、大会開始の30日前以前に申請しなければなりません

2021年現在の要件は下記の通りです。

- トーナメントディレクターのメールアドレスを登録(初回のみ)
- 大会結果を送信するメールアドレスを指定(毎回、1つのみ有効)
- トーナメント名
- 開催場所名及び住所
- イベント種類
- トーナメントかリーグか?
- ランキングシステムはどこに反映させるか(OPEN,WOMEN,KIDS等)
- 参加プレイヤー数の上限は何人か?
- 事前予約はいつ必要か?
- 大会の開催を案内しているWEBページはどこか?
- 予選形式は何か?
- 決勝形式は何か?
- 注意する詳細の記述
- 意味のあるゲーム数は何ゲームか?(注1:Mean Games, TGP
- 予選がある場合、無制限に挑戦できる時間は何時間か?
- 大会期日と時間はいつか?

これらを、IFPAの専用申請ページから送信し、承認が得られると公式大会と認められます。

(注1:TGPと呼ばれる、トーナメントの格を表す指数です。トーナメントの形式、人数、対戦数で決められています。自分の主催しているトーナメントのTGPがいくらであるかは、IFPA公式サイトに詳しく載っています(リンク先はこちら)。簡単なトーナメントであれば、すぐに参照できます。世界ランキングに関わる重要な要素であり、公平・公正のために、日本を含むアジアで行われる全てのトーナメントの結果に誤りがないかをJFPAで確認しています。誤りがある場合は、基本的にトーナメントディレクターに通知なく修正されますが、詳細が必要な場合は改めてIFPAから再度確認のメールが届きます。基本的に申請時のTGPと結果のTGPは同じになりますが、トーナメント開催中の不慮の変更や条件付きの場合は申請時と結果が違う場合でも了承されます。その際は、結果送信時に理由を明記する必要があります。また、申請時のTGPが間違っていたとしても承認は得られる事があります。)

 

・ 公式大会登録費用

 公式大会を企画し、承認を受け、結果を登録する場合、大会ごとに、登録費用として1人につき$1をトーナメントディレクターが支払わなければなりませんが、現在は、日本は対象除外国となっているため、費用はかかりません。(いつか費用がかかる時が来る可能性はあります。その際は、参加プレイヤーから徴収して良いことになっています。)

 

・ 公式ポイント(World Pinball Players Ranking Point)

 WPPRポイントは、複雑な計算式によって計算されますが、大まかに何に依存するかだけを説明します。以下の説明は、優勝者に与えられるポイントの話です。2位以下の人には、参加人数と順位によって与えられるポイントが順次決定します。

- Base Point トーナメント参加人数による基礎点があります。公式トーナメントに過去に5回以上参加している事が条件です。64人が上限で、最大32ポイントです。それ以上は加算されません。

- Tournament Value Adjaustment(TVA) 参加プレイヤーの強弱(レイティング)によって、そのトーナメントの加算点を計算します。また参加プレイヤーのランキングによっても、加算点を計算します。2つの要素の加算点の合計がTVA値となります。目安として、世界ランキング1000位以下のプレイヤーは、ほぼ加算されません。

- Tournament Grade Percentage(TGP) トーナメントの格付けを計算する指数で、最終的にベースポイントとTVA値を足したものに乗ずる割合になります。1 mean gameが4%相当であり、25 mean gamesで100%となります。mean gameとは、簡単にいうと、あるプレイヤーが1回戦から決勝で優勝するまでに平均何ゲーム必要かを表します。逆に言えば、1回戦から25試合しないで優勝が決定するようなトーナメントは100%のトーナメントの格ではないという意味でもあります。これを満たすトーナメントは、何時間もかけて行うようなトーナメントになりますが、極めて小さなトーナメントであれば、8時間くらいで終了するものもあります。参考までに、16人トーナメント、勝者ブラケット、敗者ブラケット共に、それぞれが1試合で決まるBest of 1 gameのダブルエリミネーショントーナメントであれば、Mean gamesは7となり、28%です。Best of 1 game、シングルエリミネーションであれば、優勝まで4ゲームなのでmean gamesは4となり、16%という計算になります。

これらのことから算出された値が、優勝したプレイヤーに1位分として加算されます。準優勝以下に配分される点数は、そのトーナメントの参加人数と順位により、それぞれ配分割合が決まっています。

従って、トーナメントでWPPRを多く獲得するには、できるだけ参加人数が多い大会、できるだけ強者が参加する大会、できるだけ対戦試合数が多い大会に出て勝つことです。また、このような大会は、優勝者はもとより、最下位に至るまで多めのポイントを獲得することができるため、参加するだけで全員が有利になります。(但し64人まで)また、特定のビッグトーナメントは20~50%の割増しポイントが発生するものもあります

それぞれのプレイヤーが保持できるポイントは、過去3年分であり、その時点でのプレイヤーの上位20試合分です。また、1年を経過したポイントは75%で、2年を経過したポイントは50%で評価されます。3年経過したポイントは0となります。

毎年、1月1日時点のWPPRポイントで、IFPA世界大会規定を満たした国の上位2名だけが、世界最高峰のトーナメントである、IFPA World Championshipへ優先的に参加する権利を得られます。棄権した場合は、順次、国内ランキング下位に権利が繰り下げられ、誰も行かない場合は、世界ランキング上位から順番に権利を移譲されます。

 

・ IFPAトーナメント共通ルール

その他、細かいIFPAのトーナメントルールは下記ボタンで読むことができます(英文)。本来は、このルールに厳格に則って運営しなければなりませんが、小さなトーナメントでは、必ずしも全てを満たして運営されてはいないのが実情です。IFPAもいろいろな事情で、細かいところを突っ込みはしませんが、本来は、これくらい厳格に運営されているものだと、ご承知おき願います。

 

ここでは、最低限抑えておきたいマシンセッティングを表記します。これが標準であるため、このセッティングにならないマシンは予めトーナメントディレクターが告知しておく方が良いでしょう。特に海外から来た選手が知らずにプレイした場合、プレイ上の差別と捉えられる場合があります。IFPAのトーナメントルールに載っていない事項や、やむを得ない場合はTDが決定することはできますが、その事項を知らない人に不利であってはなりません。外国人に限らず、人によっては、スポーツとしてかなり真剣に取り組んでいる人もいるので、ルールに関して独自に設定することを極力避け、プレイヤー全員が確実にルールを共有できるようにイベント前にも告知していることが望ましいです。

(ソフトウエアセッティング)

- 原則、トーナメントモード
- フリープレイ
- 3 ボール/ゲーム
- エキストラボール 無効
- バイイン、コンティニュー 無効
- ゲームリスタート 無効
- 2 Tilt Warnings (エレメカは0
- フリッパー射出 無効
- 時間到来自動射出 無効
- 工場出荷時の難易度(必要に応じてトーナメントディレクターが難易度調整可)
- 自動フィーチャー難易度調整 無効
- リプレイ 無効

(ハードウエアセッティング)

- 水平バランス、傾斜角度が適切に保たれてなければならず、可能な限り、良好なコンディションにしておかなければならい。